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本記事は2021年3月にSQFIのホームページで更新された"Bureau Veritas SQF Webinar - The ONE thing you NEED to do before your audit."を参考にしております。本記事内で紹介する内容と実際の情報には多少解釈の違いがある場合があります。あらかじめご了承ください。

 

SQF ウェビナー  -9版内部監査-

 前回の記事の続きです。前回の記事はこちら

本題に入る前に、内部監査の要求事項を簡単におさらいしておきましょう。
 
 
では本題といきましょう。
「内部監査はどうあるべきなのか。監査員は何を意識してやるといいのか。」
ポイントは2つです。
1.内部監査は検証行為であり、そこで見つかった不適合はシステムの改善につながるべきである。
2.内部監査は監査員の力量、もしくは会社の方針に左右される。

1.内部監査は検証行為であり、そこで見つかった不適合はシステムの改善につながるべきである。
 
ここでいうシステムとは、食品安全マネジメントシステムを指します。(食品安全マネジメントシステムについてはまた今度触れたいと思います。)
このシステムが自社の意図したとおりに機能していることが重要であり、それを確認するために内部監査プログラムが存在しているというわけです。これをまずは押さえておきましょう。
その次に重要なのが、プログラム自体が有効なものなのか、システムが期待通りに機能しているかどうかを検証できているのか、ということになります。言い回しがややこしいですね。
要するに、自分たちが決めたルール(システム)を守って安全な製造をやれているのかを確認する作業が内部監査で、その作業 (内部監査) をやってれば大丈夫と言える根拠も持っておきましょうね、といったところです。

2.内部監査は監査員の力量、もしくは会社の方針に左右される。
 
 内部監査はどうしても監査員の力量に左右されるものです。本質的な部分を見落とさずに、柔軟に監査をするのは以外と簡単なことではありません。監査員の知識や役職、場合によっては与えられた監査時間などにも影響をうけてしまうものです。
それを補うのが会社の方針というわけです。監査員の力量には限界があるとしたならば会社としてどう対処するのかをちゃんと考える必要があるということです。
監査チームを結成する。十分な監査時間を与える。社内で勉強会を開く。
もちろん監査員のトレーニングを行うもよし。これも会社の方針で決まることですよね。

この2つのポイントを押さえて内部監査というものを捉えてみてください。
 
次回は内部監査プログラムについて詳しくふれたいと思います。
内部監査のあるべき姿は分かったけど、具体的にどんなプログラムを持つべきなの?こういった疑問に答えていきます。ぜひご一読ください。
 

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