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食品を扱う企業は、食品の安全性と品質を確保し、維持・管理することが必要です。食品についての情報を得る機会が多くなっているため、食品への安全・安心に対して関心を持つ消費者が増えています。

自社だけで製品の安全性を判断するのではなく、外部から認証された品質管理システムの継続的な向上により、一層の食品安全性と品質を確保することができます。SQFは一次生産、製造、保管および流通、食品包装、小売り向けの食品安全と品質を確保することを目的とした国際認証規格です。食品の安全と品質を確保するためには、国際認証規格であるSQFを確認し、認証取得・維持するための要件とメリットを理解しておく必要があります。

SQFとはSafe Quality Foodの略で、安全で高品質な食品という意味になります。原料から製造過程・製品までの食品の安全と品質を確保することを目的とした、オーストラリアで開発された国際認証規格です。SQFは米国のFMI（食品マーケティング協会）が所有・管理していて、GFSIのベンチマーク規格としても承認されており、世界的に信頼されている規格です。

認証は大きく3段階に分かれており、認証を受けたい企業が目指すレベルを選択することになります。

• 食品安全の基礎
• 食品安全プログラム
• 食品品質プログラム

認証レベルによって、要求される事項が変わってきます。

食品安全プログラムがGFSI承認スキームで、販促物にSQFロゴを使用することができます。食品品質プログラムの認証を取得することで、製品のラベルや包装にSQF品質シールドと呼ばれるSQF認証を証明するマークを使用できます。

食品品質プログラムは食品安全プログラムに加え追加の要求事項をクリアする必要があります。顧客満足度の向上や、SQF独自の重要品質管理点の特定、品質向上に向けた取り組みを求められます。食品安全はもちろんですが、食品品質も企業にとっては欠かせない条件になると思います。食品品質プログラムに取り組まれ、品質シールドを使用することで他の企業との差別化をはかりましょう。

SQFプログラムは、認証を取得するだけでは終わりません。日々の記録の検証やSQFシステムに影響を及ぼす変更、そして年に1回のシステムの見直しによって、継続的に強化・向上していく必要があります。

SQFの認証要件は以下のようになります。

• GMPが的確に整備、文書化されている。
• HACCP計画がCODEXガイドラインに従って文書化されている。
• SQFシステム要素の要求事項を充たした品質マニュアルが文書化されている。
• 上記の3点が適格に実行され、機能している。

ISO22000やFSSC22000といった食品安全規格がマネジメントシステム認証であることに対し、SQFは製品を認証する規格であるため、特定の製品のみを認証することができます。

SQFの認証・取得によって、以下のメリットがあります。

• 製品等にSQFシールドを貼り付けることができ、差別化を図ることができる
• 製品やラインを限定した製品認証が可能になる
• 食品の安全と品質を管理できるシステムを構築できる
• 管理基準が統一されているため、不良やロス・ムダを削減できる
• 食品安全に対する要求が高い取引先との取引条件を満たすことができ、取引する機会の拡大につながる
• 安全な食品を製造・供給できることを証明でき、消費者や社会に対するブランドイメージの向上が期待できる
• グローバルスタンダードの取り組みができる。

SQFとは、食品の安全と品質を確保することを目的とした国際認証規格です。安全な食品を製造・供給できることを証明でき、消費者や社会に対するブランドイメージの向上が期待できます。

SQFは製品を認証する規格なので、工場で製造されているすべての製品に対して認証するのではなく特定の製品のみを認証することも可能です。食品の安全と品質を確保するためには、国際認証規格であるSQFを確認し、認証・維持するための要件とメリットを理解しておく必要があります。

エフェクティブ・ナビ有限会社では食に関わる企業様を対象に、SQFを中心とした食品衛生管理コンサルティングを行っております。SQFの取得・運用によって企業様の発展につながるようサポートさせていただきます。サポートをご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。